【体験談】チェコってどんな場所?チェコでのワーキングホリデーを考えている人にオススメ!チェコワーホリのメリット・デメリットについて

「ワーキングホリデー」と言葉について皆さんはどのようなイメージをお持ちですか?
その名の通り、ワーホリの主な目的は「休暇」ですが、外国で一定期間働く資格を得ながら滞在できるという、ある意味夢の様な制度です。ワーホリの制度は各国で細かな違いがあり、日本では英語が使えて一定条件を満たすと延長して滞在可能なオーストラリアやニュージーランドでのワーキングホリデーについて耳にすることが多いと思います。

そのような中であえてチェコでワーキングホリデーにご興味をお持ちの方や「そもそもチェコってどこにあるんだっけ?」「チェコでのワーキングホリデーに興味があるけど詳しいことは知らない」という方に向けて、実際にチェコでワーキングホリデー中のポコイが現地で感じたチェコワーホリのメリットとデメリットについて紹介します!

目次

チェコ共和国の基本情報

ワーホリについて触れる前に、そもそもチェコとはどのような国なのか紹介したいと思います。

歴史・国土・人口について

チェコは正式名称を「チェコ共和国」といい、首都プラハを中心とした内陸国です。
「チェコスロバキア」という名称で覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、1993年に共産主義体制が崩壊し、共和制に移行した際にチェコ共和国として独立しました。
「チェコ共和国」としての歴史はまだ30年程度と比較的若い国ですが、14世紀にヨーロッパ最古の大学カレル大学が置かれたり、中世には錬金術研究の中心地として栄えたりとヨーロッパ史において欠かすことの出来ない存在です。

人口は1,051万人で、日本の都道府県別人口と比較すると神奈川県の人口が最も近いです。(2020年国勢調査の結果が9,237,337人)うち、約128.8万人が首都プラハに住んでいます。(外務省2022年3月度基礎データより)

ちなみに、日本からはブルノにある大学への留学生が多くいるそうで、首都プラハよりもチェコ第二の都市で、チェコの南東にあるブルノのほうが日本人の人口は多いそう!意外ですね!

言語について

チェコの公用語はチェコ語です。チェコ語はスロバキア語やポーランド語に近いスラヴ系の言語で、文法や音声はロシア語に近いためロシアやウクライナ出身の方にとってはチェコ語は理解しやすいそうです。
また、歴史的な経緯からスロバキアとは同じ国であったこともあり、チェコ語とスロバキア語は方言程度の違いしかないそう。スーパーで見る商品の説明にはチェコ語とスロバキア語が併記されているのをよく見かけます。

日本では普段チェコ語を耳にすることはあまり多くなりませんが、実はチェコ語から来ている単語はいくつかあります。
実は「ロボット」という単語は英語ではなく、チェコ語から来た単語なんです!
日本でも有名な作家カレル・チャペックが書いた戯曲から生まれた言葉で全世界に広がりました。ちょっと意外ですよね?

ちなみに、首都プラハの観光地周辺は英語の通じるお店が多いです。実際、私ポコイが携帯電話会社や病院、保険会社に電話した際も英語で対応をして頂けたのであまり困ることはありませんでした。しかし、プラハにおいても観光地を離れると英語が通じない場面も増えますし、お年寄りの方だと英語が分からない方も多いので簡単なチェコ語は知っておいたほうが良いかもしれません。

立地について

チェコはヨーロッパのほぼ中心に位置しており、国土の西側をドイツ、南をオーストリア、南東側にスロヴァキア、北東側をポーランドに囲まれています。チェコという国自体も非常に魅力にあふれた観光地が数々ありますが、このような立地の特性上、鉄道やバスを利用してヨーロッパの周辺国への観光がしやすい点が魅力の一つと言えます。
こちらについても別記事にて紹介致しますので是非ご覧ください!

チェコワーホリのメリット・デメリット

チェコという国について簡単に触れたところで、実際に住んでみて感じた、チェコワーホリのメリットとデメリットについて紹介をしたいと思います。
あくまでポコイ個人の感想ですので、沢山の中の考えの一つとして読んで頂けますと幸いです!

チェコでのワーキングホリデーのメリットとデメリット

【メリット】

  1. ヨーロッパの中心に位置しているため周辺国へ観光がしやすい!
  2. 野菜・果物やパンが安い!
  3. 治安がいい!
  4. 日本にはない建造物や文化と触れ合える!

【デメリット】

  1. チェコ語が難しい為、習得や理解に時間がかかる
  2. 観光地を離れると英語が通じにくい
  3. ワーキングホリデーについてのサポートが受けにくい
  4. 日本と比べて日用品が高価

チェコワーホリのメリットについて

1.ヨーロッパの中心に位置しているため周辺国へ観光がしやすい
 
先程のチェコに関する紹介でも触れたように、チェコはヨーロッパのほぼ中心に位置しています。
その為、欧州各国へのアクセスが非常に簡単です!
シェンゲン圏内であればEU市民か否かに関わらず、パスポートなしでの自由な移動が原則的に認められます。
但し、チェコを起点にシェンゲン領域内に短期滞在目的で渡航する場合、パスポートの有効期限がシェンゲン領域国からの出国予定日から3か月以上残っており、かつ、10年以内に発行されたものである必要がありますので、ご注意ください。
★シェンゲン協定の詳細についてはこちらをご確認お願い致します→外務省ホームページ

交通手段としては飛行機だけでなくEurail Passといった鉄道を利用することで、安価で簡単に欧州周遊を行うことが可能です。

画像 出典:外務省ホームページ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/europe.html
  1. 果物・野菜やパンが安い!

    チェコで生活を始めてとにかく「安い!」と思ったのが、果物・野菜やパンの価格です。
    私が日本で働いていた頃、海外から来られた方から「日本は果物が高い」とよく言われていましたが、まさにその通りでした。
    日本では果物はほとんど食べていませんでしたが、チェコに来てからは食べる機会がとても増えました。また、みかんが大好きなのでスーパーへ行くたびに購入しています!

     また、パンの価格も非常に安価です。スーパーではロフリークと呼ばれるパンを始め、2コルナ~20コルナ前後(約12~120円)で販売されています。但し、日本と違って袋入りのパンは少ないので注意が必要です。
     
https://twitter.com/Pokoi_trip/status/1584200489226207232?s=20&t=fSr24ZB80AIlN6nQnz_kWA

ちなみに食費については、外食費を除いてひと月あたり2人で5000コルナ(約3万円)程度で生活をしています。
実際に感じた事を箇条書きにまとめると・・・

  • 内陸国ゆえに魚は高く、肉の価格は日本と同水準
  • 季節の野菜・果物は安い
  • パン・パスタ・じゃがいもが安い
  • コーラよりもビールが安い
  • 主要スーパーのチラシはスマホアプリで必ず確認必要。セール品はとにかく安い。
  • アジア系の調味料は比較的高いので、SAPAやタコフーズなどアジア系のお店を要チェック。

3.治安がいい

 チェコは世界的に見ても治安の良い国であると考えられています。外務省による犯罪発生状況においても「チェコの社会・治安情勢は、総じて安定的であり、犯罪件数はおおむね漸減傾向にあります。(※1)」とされていて、実際に住んでいても危険を感じる場面はほとんどありません。
2022年度世界平和度指数(※2)においても、世界8位(日本は世界10位)と上位に位置しています。

※2:国際的研究機関である経済平和研究所が発表をしている世界平和度指数。犯罪・治安・戦争など23の指標から平和度を数値化しています。その為、治安の良い国であってもテロ等に巻き込まれる可能性のある場合や多国間との緊張状態がある場合や深刻な人権問題がある場合は指数が上がります。
参照
・「世界平和度指数」『日本大百科全書』(小学館)
・「世界平和度指数」『情報・知識 imidas』(集英社)
・Global Peace Index 2022


 治安度≠平和度ではありませんが、評価にある通り犯罪や治安及び紛争も評価対象となっていることから、世界的に見ても治安が良い国であると考えられます。ただし、外務省の記述(※1)では次のようにも記されています。

日本と比べると、チェコの犯罪発生率は依然高く、2021年の人口当たりの犯罪発生率は、日本と比較すると約3倍発生しています。
(※1 出典:外務省ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_163.html)

先ほど記載した通り、今まで実際に住んでみて危ない経験をしたことはありません。
しかし、日本人旅行者の被害の大部分は、観光スポットや地下鉄でスリ・置引きによるものです。トラムや地下鉄での居眠りや週末は観光客の増える旧市街周辺は特に注意が必要だと思います。
また、夜間は少し危ない人たちを見かけることもあるので、不用意に出歩かない事は心がけています。

4.日本にはない建造物や文化と触れ合える!

 チェコワーキングホリデーでの一番の楽しみがこれだという方も多いのではないでしょうか?
プラハは【黄金の街】【ヨーロッパの魔法の都】【百塔の街】など様々な呼ばれ方をしますが、その中でも「建築博物館」とも呼ばれているほど、歴史的な建造物が多く残っています。古くから交通の要所であったことや周辺国からの侵略の歴史、14世紀には神聖ローマ帝国の首都として栄えるなど様々な要因によって経済や芸術等と共に発展をしてきました。
千年の都とも呼ばれる美しい街、プラハで過ごしてみるのは如何でしょうか。

チェコーホリのデメリットについて

  1. チェコ語が難しい為、習得や理解に時間がかかる

現在カレル大学付属の語学学校でチェコ語を勉強していますが、本当に難しいです。
文法や単語が日本語や英語と馴染みのない事が多く、日本で簡単な単語だけでも絶対に勉強をしておいたほうがいいと実感しました。基本的な母音は”a,i,u,e,o,y”の6つで発音は比較的簡単でした。
しかし、この文法が非常に難しい!!

 固有名詞でさえもいくつかの形に変化をするため、とにかく単語を知っていなければなりません。私は「学校で学べるしなんとかなるだろう」と何も考えずに勉強を始めた結果、日本で勉強しておけばよかったと物凄く後悔をしています・・・。
 そして、初期段階については日本語の教材もいくつかはありますが、それ以上となると中々見つけることができません。

 しかし、簡単なコミュニケーションや買い物など日常的に使う面では勉強を重ねることで取得することができると思います。ワーキングホリデーを最大限楽しむためには語学学校は是非お勧めしたいです。

言葉に関して困ったことについては、別の記事にて紹介させて頂きます!

2.観光地を離れると英語が通じにくい

 プラハ市内の観光においては、簡単な英語が話せるだけで問題なくコミュニケーションを取ることができます。カフェやレストラン、ブティック等でも英語で話すことの出来る方が多く感じます。

 しかし、中心から離れてしまうと英語が伝わらない場面が非常に増えてきます。特にスーパーマーケットや個人商店などを利用する場合には簡単なチェコ語を覚えておく必要があると実感しました。
 プラハから離れた都市の観光を行う場合は、簡単なチェコ語を知っておくといいかもしれません。
また翻訳を調べられるようスマホや翻訳機は必要となってくるでしょう。

3.ワーキングホリデーについてのサポートが受けにくい

 オーストラリアやカナダ、イギリス等と比べてチェコでのワーキングホリデーは非常に数が少ない事が事実としてあります。その為、ワーキングホリデーをサポートしている団体の助言を受けられなかったり、書籍による情報収集を行うことが非常に困難でした。初めてのワーキングホリデーは不安なことや分からないことが非常に多く、いつも困ったことが沢山ありました。特に現地での学校探しや家探し、ビザの申請やお金はどの程度必要なのか、日本でしておかなければならない手続きについて・・・など。私は色々な方のブログを見たり、行政に関する事は税務署や市役所にいったりと一つ一つ解決をしていきました。実際に私がワーキングホリデーを始めるまでに困ったことや分からなかったことについて別記事にて紹介をしていく為、是非ご覧ください。

4.日本と比べて日用品が高価

 チェコワーホリのメリットとして、安価な野菜や果物、パンの紹介をしましたが、日用品や小物雑貨等は日本と比べると値段が高く感じたので、簡単に何が高かったのかまとめてみました。

  • 日本だと100均で買える物でも100円台で買えることはほとんどない。
    →食器類や文具、調理器具や小物入れや文房具など。
  • 箱ティッシュやトイレットペーパー、ノートなど紙製品。トイレットペーパーは1ロール6コルナ(約36円)以上。しかも日本のものに比べると、質があまり良くなくすぐになくなります・・
    →基本的にはセールを狙って買いだめをしています。
  • 衣類は日本の価格とほぼ変わりません。H&MやZARAなどのファストファッションでも日本と価格はあまり変わらないため、セカンドハンドショップといういわゆる古着屋で購入することが多いそうです。
  • ニトリの様な家具屋がないので、家具類もコスパが良いとは言えません。
  • コンビニで売っているようなお弁当類はほとんどありません。サンドイッチやバゲットサンドが主流で、レンジで温めtえ食べられるお弁当はスーパーに行けばいくつかありますが値段は600円以上する事が多く高く感じます。

 日本と比較をした際、一番の違いとして感じたのは100円ショップやディスカウントストア、大手衣服店や家具店の存在でした。基本的に必要なものはそろいますが、コスパの観点からいうと日本のほうが圧倒的にコスパはいいと思います。
現地で買えばよいだろうと日用品はほとんど手荷物に持ってきていませんでしたが、可能であれば日本から持ってきたほうが安いかもしれません。衣食住の中でも、食については安い物が多く感じましたが、衣と住については日本と同水準もしくは日本よりも高価であることは否めません。更に、大きなショッピングモールはいくつかありますが小さなテナントが多いなど品揃えで満足できない場合もある為、ECの利用や日本からの持参もお勧めします。

最後に

ここまでチェコでのワーキングホリデーのメリット・デメリットを紹介させていただきました。

実際にチェコへ来てから分かったことも非常に多く、想定外の出来事もたくさんありましたが、それでもチェコへ来てよかったと心から感じています。

また、この記事がワーキングホリデーを考えてる方やそうでない方、困っている方のお力になれたらとても嬉しいです。もし、もっと知りたい事や聞きたいことがあればコメントやSNSでのメッセージにてご連絡いただけたら幸いです。

それぞれの詳細については別記事での紹介を含めて補完予定ですのでそちらもご覧いただけると嬉しいです!

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